もし私が年5京円稼げるようになったらやりたいことがあります。




それは、




イベント思い出作り系ギネス記録を片っ端から更新していくことです。









よく、イベントの際に「何か記念になるなることを」くらいのノリでやるギネス記録チャレンジってあるじゃないですか。




例えば、「黄色のスイムキャップを同時に着けた最多人数記録」とか「おまんじゅう10個を積み重ねる最短記録」みたいなやつです。



なんとかクリアできそうなニッチな目標を立てたり、とにかく大人数を生かすのが特徴です。




もし私が年収5京の女になったら、色んな人を雇ってしらみつぶしにニッチなギネスを更新し、金にものを言わせて人を集め、大人数系ギネスも更新していきたいと思います。







この時のコツとしては、「大幅に既存の記録を上回らないこと」です。




例えば、「1分間で開けたポテトチップスの袋の数」のギネスが48袋なら、50袋での更新がベストです。


「青い服を着た人が同時に並んだ最多人数」が2089人なら、2112人で更新がベストです。






おそらく、前の記録保持者は「どうせこんな企画、誰もチャレンジしねーだろ」とあぐらかいてるので、「記録が別の人に更新された」なんて聞いたら寝耳に水で呆然とするでしょう。





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まず悔しさよりも「他にも挑戦した奴おるんかい」となると思う




 しかも、その数字が大幅に更新されたのならともかく、めっちゃちょっとの差で更新されたなんて聞いてら、もっと意味がわからないでしょう。















「なんだその願い、人の思い出潰して何が楽しいんだ」とプリプリしてる人もいるかもしれませんが、



否、私の目的はそんなことじゃありません。









微妙な差で記録を更新されたら、元ニッチな記録保持者はどう思うでしょう。



何人かは「もう一度タイトルを取り戻したい・・・・!」と思うのではないでしょうか。




そうすると、5京の女こと私が、うすーく上回るようにした記録はいとも簡単に塗り替えられるでしょう。最初の記録保持者は満足します。





その場合、私はまたうすーく記録を更新します。






すると、やはり相手はまた記録を更新する。




 

こうすることで、「鬼しょうもないギネス記録が、なんかホットになる」という謎の現象が生まれます。




「同時に湯切りをした小学生の最多人数」みたいな、ほんと何にも生まない記録が毎年注目されることもあり得ます。「今年は5000人!」とか、「製麺会社の方に聞く、湯切りの極意!」とか。




また、「10分間でキスできたネコの数」のようなタイムアタック系は、どんどん戦略が練られてスポーツ化していく可能性もあります。 スポンサーがついて世界大会が行われるかもしれません。




私の目的は、「どうでもいい道場破りをして、そこからドラマチックを生む」ということです。そうすることで記録の箔もつくし、もしかしたら新しいスポーツだって生まれるかもしれません。









現在、世界的に立派な競技として認められているスポーツなんかも、もしかしたら、こういうしょうもない意地の張り合いからスポーツに発展した可能性だってあるんじゃないかと睨んでいます。(金を使う使わないじゃなくて、ちょっと記録を上回られて火がついて切磋琢磨するみたいな)






私が5京稼いだら、「パスタ巻き世界選手権」とか「プチプチ枝豆クライマックスシーズン」が民放でバンバン放送される世の中になるかもしれません。




そうなったら世も末ですが、私が5京稼いでる時点で多分世はゴリゴリの末です。