3年前くらいからおとぼけビ〜バ〜が好きで、論文執筆のときは精力剤としてよく聞いていました。
おとぼけビ〜バ〜はどちらかというと海外人気の方が大きくて、YouTubeのコメントも英語ばっかりです。
しかし、関西弁でブワーと激しく恨みつらみを投げまくるスタイルなので、「なんでこんな海外で人気なん」と疑問に思ってはいました。
その理由がちょっとわかるかもしれんと思って、
この本を手に取りました。
ジェンダー・アートの授業でも時々ライオット・ガール・ムーブメントの話を聞いていたのもあり、おもろそうと思って読みはじめました。
各章の冒頭でプレイリストのように紹介曲がまとめられているので、先にそれをAmazon musicなどで聞いてから読むと文章の内容がスッと入ってきます。
UKロックが多いのですが、日本勢では少年ナイフがピックアップされていました。
私も少年ナイフは好きですが、同じように何がそんなに海外でウケたのか掴みにくいバンドです。
↑この動画で海外人気のアツさが知れるし、名曲「コブラVSマングース」 も聞けます。あと若いサエキけんぞうも見れます。
いい感じのチープさとラモーンズばりの簡潔な曲の構成、あと懐かしいファッションが受けたんかなあと思います。
で、本ではどう紹介されているかというと、
少年ナイフ「It's A New Find」(曲名)
「大阪の姉妹ふたりによる、人生のシンプルでお手軽な喜びを祝福するいかしたポップ・パンク讃歌」
大阪の姉妹ってのが注目されてるっぽく、あとシンプルさとポップさが強調されています。
この本の中ではつよい反逆精神を歌った女性アーティストが多く、あんまりそういう雰囲気のない少年ナイフが紹介されているのはそぐわない感じもします。
取り上げられた「It's A New Find」という曲は、メンバーのなおこによると「くつ下を洗う時裏返して洗ったら綺麗になるという新発見の喜び」が出発らしく、「なかなかいい温度感やなあ」と思いつつ、筆者のこれに対する評価を見てみると、
「彼女たちの禅のアプローチ、人生の小さな喜びに満ち足りた様子は、無邪気なオープンコードとメジャースケールのメロディーのうちに輝いてわらべ歌のように鳴り響く」(124ページ)
日本のこと語るときに「禅」をすぐに持ち出しちゃうやつが見れました。
1960年代に欧米で禅がめちゃくちゃ流行ったから、日本における単なるシンプルさや、はては貧乏くささも全部禅で説明しようとするやついいですよね。
中ザワヒデキ「現代美術史日本篇1945-2014」という、日本語と英語で現代美術史を書いた本の中に、英語の前書きにだけわざわざ「1960年代に欧米でZENが流行ったけど、日本の戦後現代美術にあんまりZENは関係ない」と注意してあったのを思い出します。
そんで、そのあと
「彼女たちの発想は、シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハーなどの同時代のバンドや、同じく大阪のバンドで二一世紀に登場したおとぼけビ〜バ〜らを励ましてきた。」(125ぺージ)
と続き、ここでおとぼけビ〜バ〜が言及されるわけです。
だいぶそれぞれのバンドの方向性が違いますが、イギリスで注目を浴びた日本のガールズバンドの系列で見られていることはわかりました。(おとぼけビ〜バ〜は現に少年ナイフと一緒にライブやったのがきっかけで海外人気が出たらしいですね。)
あと、おとぼけビ〜バ〜はボーカルのあっこりんりんは京都出身だし、バンド自体も京都発のイメージですが、この本の筆者は大阪からきたと認識しているみたいです。
この本では、日本のガールズバンドは少年ナイフ、シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハーしか紹介していません。やっぱこれらのバンドがうまくイギリス進出したというのがでかいんだと思います。
筆者はイギリスの音楽シーンに詳しいライターであって、日本専門ではありません。ZENと同じように、その時欧米で流行ってた日本のカルチャーが、イコール当時の日本のカルチャーになってます。
まあそれはよくあることで、日本で台湾カステラが大流行してるから、台湾でも超大人気なんやろなと思うのとおんなじです。
「そういえば、こんまりがアメリカで人気やったなあ、これもZENとか言われてたんかなあ」と気になって見てみたら、
こんまりが禅の瞑想をガイドする動画が見つかりました!やったー!なんじゃこれ!
公式サイト「KonMari」、ぜひ見てください
おとぼけビ〜バ〜はどちらかというと海外人気の方が大きくて、YouTubeのコメントも英語ばっかりです。
しかし、関西弁でブワーと激しく恨みつらみを投げまくるスタイルなので、「なんでこんな海外で人気なん」と疑問に思ってはいました。
その理由がちょっとわかるかもしれんと思って、
この本を手に取りました。
ジェンダー・アートの授業でも時々ライオット・ガール・ムーブメントの話を聞いていたのもあり、おもろそうと思って読みはじめました。
各章の冒頭でプレイリストのように紹介曲がまとめられているので、先にそれをAmazon musicなどで聞いてから読むと文章の内容がスッと入ってきます。
UKロックが多いのですが、日本勢では少年ナイフがピックアップされていました。
私も少年ナイフは好きですが、同じように何がそんなに海外でウケたのか掴みにくいバンドです。
↑この動画で海外人気のアツさが知れるし、名曲「コブラVSマングース」 も聞けます。あと若いサエキけんぞうも見れます。
いい感じのチープさとラモーンズばりの簡潔な曲の構成、あと懐かしいファッションが受けたんかなあと思います。
で、本ではどう紹介されているかというと、
少年ナイフ「It's A New Find」(曲名)
「大阪の姉妹ふたりによる、人生のシンプルでお手軽な喜びを祝福するいかしたポップ・パンク讃歌」
大阪の姉妹ってのが注目されてるっぽく、あとシンプルさとポップさが強調されています。
この本の中ではつよい反逆精神を歌った女性アーティストが多く、あんまりそういう雰囲気のない少年ナイフが紹介されているのはそぐわない感じもします。
取り上げられた「It's A New Find」という曲は、メンバーのなおこによると「くつ下を洗う時裏返して洗ったら綺麗になるという新発見の喜び」が出発らしく、「なかなかいい温度感やなあ」と思いつつ、筆者のこれに対する評価を見てみると、
「彼女たちの禅のアプローチ、人生の小さな喜びに満ち足りた様子は、無邪気なオープンコードとメジャースケールのメロディーのうちに輝いてわらべ歌のように鳴り響く」(124ページ)
日本のこと語るときに「禅」をすぐに持ち出しちゃうやつが見れました。
1960年代に欧米で禅がめちゃくちゃ流行ったから、日本における単なるシンプルさや、はては貧乏くささも全部禅で説明しようとするやついいですよね。
中ザワヒデキ「現代美術史日本篇1945-2014」という、日本語と英語で現代美術史を書いた本の中に、英語の前書きにだけわざわざ「1960年代に欧米でZENが流行ったけど、日本の戦後現代美術にあんまりZENは関係ない」と注意してあったのを思い出します。
そんで、そのあと
「彼女たちの発想は、シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハーなどの同時代のバンドや、同じく大阪のバンドで二一世紀に登場したおとぼけビ〜バ〜らを励ましてきた。」(125ぺージ)
と続き、ここでおとぼけビ〜バ〜が言及されるわけです。
だいぶそれぞれのバンドの方向性が違いますが、イギリスで注目を浴びた日本のガールズバンドの系列で見られていることはわかりました。(おとぼけビ〜バ〜は現に少年ナイフと一緒にライブやったのがきっかけで海外人気が出たらしいですね。)
あと、おとぼけビ〜バ〜はボーカルのあっこりんりんは京都出身だし、バンド自体も京都発のイメージですが、この本の筆者は大阪からきたと認識しているみたいです。
この本では、日本のガールズバンドは少年ナイフ、シーガル・スクリーミング・キス・ハー・キス・ハーしか紹介していません。やっぱこれらのバンドがうまくイギリス進出したというのがでかいんだと思います。
筆者はイギリスの音楽シーンに詳しいライターであって、日本専門ではありません。ZENと同じように、その時欧米で流行ってた日本のカルチャーが、イコール当時の日本のカルチャーになってます。
まあそれはよくあることで、日本で台湾カステラが大流行してるから、台湾でも超大人気なんやろなと思うのとおんなじです。
「そういえば、こんまりがアメリカで人気やったなあ、これもZENとか言われてたんかなあ」と気になって見てみたら、
こんまりが禅の瞑想をガイドする動画が見つかりました!やったー!なんじゃこれ!
公式サイト「KonMari」、ぜひ見てください
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