今日、雑誌『フリースタイル』のグループサウンズ特集を読みました。

 

その中で、「オックス」というバンドがパフォーマンスとして失神していたという話題が出ました。



 パフォーマンスで失神・・・?と訝しんだのですが、よくよく考えてみると失神ってものすごくヒキがあり、ぐっとライブ感が出ますよね。


YouTubeにオックスの失神動画が上がっています。彼らががローリングストーンズの「テル・ミー」をカバーしているとき、憑依されたかのようにおどるボーカルが失神してしまいます(これはパフォーマンスじゃなくて本当に失神したっぽい)。






スタッフに担がれ、ダラリと弛緩する手脚に、怖いもの見たさで釘付けになりました。


今だとステージ上で失神といえば、紅白の平手友梨奈みたいな、「アイドルが過労で倒れる」といったマイナスのイメージがついていますが、私が好きなのはグワーって興奮してぶっ倒れるシャーマン系の失神です。

あと、ファンがスターを見て気を失うのも好きです。



これはビートルズを一目見るために集まったファンを撮った映像で、興奮して失神した女性ファンが担がれて運搬されています。


私は気を失うほど興奮したことがなく、こういう風に失神できる人は自分と違う人で、なんだか神がかってるのだと思ってしまいます。


あと、失神ってそもそも仮死っぽい状態なので、そりゃ刺激的ですよね。

失神がこのように見世物として成立するから、オックスはパフォーマンスとして失神を取り入れたんだと思います(ファンの子がつられてバタバタ失神して危険な状態だったこともあるそうですが)。私が子供の頃はギリギリテレビの心霊番組などで失神が演出されていたような気がします。



あと、「ステージ上で倒れる」ということは、完璧に進行していくショーの空間が破壊されるということで、すっごいドキドキしますよね。


古今東西、舞台上で倒れた人は無数にいると思いますが、私がパッと思いつくのはコウテイの下田です。

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一時期、下田がものすごい反り腰でツッコミをしていたのですが、


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ステージ上でギックリ腰になって立てなくなり、スタッフの介助で舞台を降りたという事件がありました。

腰をやってしまっているので笑い事ではないのですが、めちゃくちゃ面白いです。


あと、ウルフルズのライブで、ボーカルのトータス松本がぶっ倒れてみんなの声で復活するという毎度おなじみのノリがありました。


まあこれは永野のくまさん大運動会とか四星球の子馬のやつみたいな感じで、客席にコールさせて一体感を持たせるパフォーマンスです。本当に失神した人って、周りがどんだけうるさくても体がダラっとしていてちょっとこわいですよね。