子供の頃、ケーブルテレビのキッズステーションばかり見ていたので、こんな風になってしまったのですが、本編は見ていなくてもCMで流れる主題歌がやけに耳に残っていることがあります。

クッキングパパのOPはその一つです。



「なんかテンション高く料理の名前を歌ってたなあ」という記憶はありました。改めて聞いてみると、

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かなり面白かったです。 


①末尾の食べ物がしょぼい

イントロが終わると元気に食べ物の名前を歌っていきます。

「かぼちゃ チャーシューメン 明太子 コンビーフ」


ノリノリです。


「ビーフすてーきなキス 鱚フライ」

ややおちゃらけてますが、「ビーフステーキ」と「鱚フライ」が出てきました。


次は何が来るかというと、


「フライドチキン きんぴら らっきょう」

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途中、チャーシューメンとかステーキとかに言及しておいて「きんぴら らっきょう」という弁当の2軍が出てきます。

「きょうも DANCE! DANCE! HAPPY DANCE!」と明朗に料理パートが終わり、違う歌詞が始まります。ひとしきり歌ったあと、また料理パートが戻ってきます。

「チャーハン ハンバーガー ガスパチョ 長寿庵」

ちょっと「ん?」と思うところもありますが、何にせよノリノリです。

「アンコロ餅肌のお嬢さん」

ときて、


「サンドウィッチ ちくわ わさび」


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また尻すぼみがきました。「ちくわ わさび」なんて、サンドウィッチとの食べ合わせもよくなさそうです。


曲を聞いてもらったらわかるのですが、「きんぴら らっきょう」も「ちくわ わさび」も、テンションが落ち着いて、次の元気な「きょうも DANCE! DANCE! HAPPY DANCE!」につながる部分なのです。


盛り上がってるところでは割合華やかな料理を出して、トーンダウンするところではやや小粒な食べ物を持っていってるのでしょう(言っておきますが、私はきんぴらもちくわも好きです)。

でも、とっても明るいイントロののちに始まる一発目の言葉が「かぼちゃ」なので、あんまりトーンは考えてないかもしれません。それより家庭料理、身近な食べ物を選んでいるのかも。いや、「ガスパチョ」とか出てきてるので、あんまはっきりとしたレギュレーションがない気もしてきました。


②料理と食材が混在している

食べ物の名前を羅列するわけですが、全体的にごちゃっとしてます。なぜなら「かぼちゃ(食材)  チャーシューメン(料理) 明太子(加工食材) コンビーフ(加工食材)」と、料理と食材が混ざっているからです。


料理名がズラッと並ぶ歌で、私がパッと思い出すのは「味楽る!ミミカ ナンバーワン」ですが、これは「ビビンバ ズッパ タンタンメーン クスクス カータプラーナでポイ!」と、海外料理の羅列で統一されています。(音とリズムの相性も良く、口に気持ちいい歌詞ですよね。)


クッキングパパのOPの歌詞を、「まあ、言うても食べるものやからええか」と大目にみていたら


「チャーハン ハンバーガー ガスパチョ 長寿庵」



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「長寿庵」は「いやはや・・・」ですよね。




③しりとりのルールがゆるい

このたくさんの食べ物の名前は、ただ雑多に並べているわけではなく、一応しりとりになっています。強めのしばりがあるため、「ガスパチョ」とか言っちゃって「長寿庵」と言わざるを得なくなったりするわけです。

しりとりだから、妙な場所も見逃してあげようと思いそうになりますが、そもそもこのしりとりもルールがゆるふわです。


まず、冒頭を見てみますと、

「かぼちゃ チャーシューメン」

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すぐ「ん」がついてます。あっけない終わり。


しかし歌は続いていきます。どうリカバーしてるかというと、

「かぼちゃ チャーシューメン 明太子 コンビーフ」

「メン」をまとめて尻としているのです。中国のしりとりです。


ケツの2文字を取って次の言葉を導く歌詞は、相対性理論「四角革命」なんかでもみられるし、まあいっかと思い、読み続けてみると、


「コンビーフ ビーフすてーきなキス」

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前後で「ビーフ」の意味が違えばまだいいものを、普通にどっちも牛肉ですからね。


あとやっぱどうしても気になるのが、

「ビーフすてーきなキス 鱚フライ」


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単調にならないように、「すてーきなキス」とあえてはずしています。これをやるのは全然いいんですが、「さっきビーフで繋げてきたのに、あえてウィット出してくるんや」と気になっちゃいます。


その直後、


「鱚フライ フライドチキン」

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さっき引っかかった手法を即座にくり返してきます。どっちも同じ揚げる意味でのフライです。


「楽しい歌だからいいか、私の考えすぎか・・・」と思って聞き続けると、


「フライドチキン きんぴら らっきょう」

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つぎはこれが来ます。

このサイクルでずっと笑ってしまいます。



曲調も元気が出るし、歌詞も引き込まれるし、最近は疲れたときこれを聞いています。不思議なのがこれを聞いてもあまりお腹が減らないことです。食べ物に集中できないくらい、色々考えることが多いからですかね。